社会人の扉の前にいることの自覚を持つ
学生と社会人の決定的な違いというのは、自分の言動にきちんと責任をとり、責任を自覚した行動をとれるかどうかだと思います。会社で仕事をするということは、自分の行為1つにも多くの人が関与し、お金が絡み、会社の責任も問われることを意味します。それを常に意識して行動するのが社会人です。多分、そう言われても学生にそのリアリティはないでしょう。それも当然です。学生と社会人では、自分の言動の社会的な影響力が全く違いますし、責任を実感する場面もあまりないのですから。例えばただ遅刻をするにしても、学生は“遅れてすみません”の一言で済ませてしまうところを、社会人は周囲への迷惑やそれによって被る損害、会社の信用の失墜等々を考え、誠意を持って関係者にお詫びをし、その影響を最小限に押さえるように努めます。ほんの些細なことですが、学生と社会人とでは意識においても対応においても、全然違うのです。
これから飛び出そうとしている社会は、“自分の行動に対する責任が厳しく問われる世界”であることを知り、自分がその扉の前にいるという自覚は持った方がいいと思います。
徹底して取り組めば何かが見える
その上で、学生生活を存分に謳歌しながら、何か1つでいいから自分なりに意味のあることを徹底的にやって欲しい。なんとなく、何をやったとも言えないうちに4年間を過ごしてしまうのはとても勿体ないと思います。たぶん、学生時代に取り組んだことは、自分のものの見方や考え方を深め、人間的な成長を促し、その後の就職や仕事にも役立つことが多いと思うからです。僕自身、大学4年間はどっぷりとアメリカンフットボールに浸かっていました。ただアメフトが好きだったという理由だけで入ったわけですが、4年生の時には総勢100人を越えるチームの幹部という立場になり、そこで僕は成長できたと思います。チームを統率するにあたっては、後輩の不満を聞きながら、コーチからのアドバイスを吸収し、連日深夜に及ぶミーティングで同期と意見をぶつけあいながらも、試合に向けた練習の手は抜けない。学生の部活とはいえチームのマネージメントはまさに社会の縮図でした。充実している半面、肉体的にも精神的にもきつい毎日でしたが、そういった経験が現在の自分を形成する大きな要素になったのは間違いありません。そして、“チームのために何ができるか” “いかに全員のモチベーションを高めるか”を常に考える癖、部活で養ってきたマインドが、今、仕事の上で活きています。
取り組むものは何でもいいのです。勉強でもバイトでも徹底して真剣に突き詰めれば、そこから必ず何かを学べるはず。そういう経験をしてきた学生は、きっと社会人としての準備が自然にできているんだと思いますね。
人事局 人事部 プランナー
有田 祐介氏
2004年度入社。 入社後、現在の部署に配属され、主に新卒採用・中間採用・インターンシップの計画ならびに実施を担当する。「博報堂の競争力の源泉である『人』に携わることができ、非常にやりがいを感じています」。






