面白さも辛さも最後まで担うのが仕事
現在の人事の仕事に就く前は、入行以来ずっと営業畑を歩いてきました。法人営業部門で、企業の抱える悩みや課題の相談に乗り、その解決策を提案する仕事です。お客さまは下町の商店もあれば、地方都市の基幹産業を担う大手企業や大都会のファッションビルなど、さまざまな企業を相手に10年間、駆けまわってきました。人間相手の仕事は苦労も多いけれど、面白くやりがいもあり、現場の営業はやはり好きですね。 でも、仕事はいいことばかりではありません。入行時はちょうどバブル崩壊後の不況で、経済環境の厳しい時代でしたから、私自身も数多くの企業の倒産を経験しました。企業にとって倒産は重く辛いことですし、それは私たち銀行にとっても同じことです。でも私は私なりに、企業について最後の最後まで真剣に考え、働く従業員や取引先に対して“銀行にできること”を行い、少しでも血の通った幕引きに努めることが銀行の責任だと思ってやってきました。もちろんすべてがうまくいくとは限りませんが、その中でも倒産した会社の社長から、最後に感謝の言葉をいただいたこともありました。その時は、ようやく僕らの想いが通じたと思いましたね。
所属カテゴリー以外の人とふれあう機会を作ろう
仕事の場合、状況がいいときも悪いときも、自分の意思や考えを相手に伝え、きちんと意思の疎通ができなければなりません。これは銀行の仕事に限らずどんな仕事にも必要なスキルで、独りよがりは社会人として通用しません。だからコミュニケーションスキルを養うことは大事なのですが、コミュニケーションとは単に言葉のキャッチボールではなく、自分の意思や考えを、自分なりの表現や行動で、「相手にきちんと伝えて、理解してもらう」ことですから、そのスキルの向上は簡単にはいかないものです。かといって、親兄弟や同級生、部活の仲間など、自分と意識や感性の近い人とコミュニケーションをとったところでなかなかスキルを高めることはできないものです。では、どうしたらいいか。通じ合うことの容易でない相手、生活環境も興味も考え方も違う相手、初対面でまったく知らない相手、そういう人たちと話しをしてみる。つまり、自分の所属するカテゴリー以外の人と出会うチャンスを作るのです。例えばアルバイトでも地域ボランティアでも何でもよく、そうしたチャンスは案外近くにあるものですから、大事なのは皆さんの「ちょっとだけの勇気」かもしれませんね。こうした多くのさまざまな人とふれあい、意思の疎通を図ることがコミュニケーションスキルの向上につながり、相手の立場にたって考えるスキルをも養います。大学時代こそ、自分の所属カテゴリーから積極的に外に出て、自分を磨いて欲しいと思いますね。
人事部 採用・キャリアグループ 調査役
瀬藤 徹氏
1994年度入社。入行後、約10年間法人営業を担当、さまざまな規模や地域の法人営業を経験。2004年6月から現職。「より多くの学生の皆さんとお会いし、銀行業界や当行の“リアルな姿”をお伝えしています」。







